平成生まれが平成の終わりに色々考える

近代史を振り返るとかじゃなくて、漠然と思った事など。

はて?〇〇世代?(791文字)

 50年代に生まれ育った人達は小中学生の時に64年の東京オリンピック、69年にアポロ11号が人類初の月面着陸を達成して、そして翌年70年に日本万国博覧会が開催される。あの有名な「大阪万博(EXPO'70)」である。

 70年代に生まれた人達は小中学生の時に宇宙戦艦ヤマト機動戦士ガンダムのテレビ放送。笑っていいとも、徹子の部屋などの長寿番組の誕生。アイドルの登場。東京ディズニーランドの開園。任天堂からファミリーコンピュータ、NTTからショルダーフォン、ソニーからCDの発売。そして日本経済はバブル景気へ…。テレビドラマ化もされた漫画家島本和彦著「アオイホノウ」から言葉を借りるならば70年代後半から80年代はまさに「若者のファッションと文化が一斉に開花した時代」そのものである。

 自分はいつも羨ましく思うんですよ。世界的なビッグイベントが立て続けにあった「万博世代」と、文化と経済に恵まれた「バブル世代」のこの2大世代が。

 さてさて、ならば自分が生まれ育った90年・00年代はいったい「〇〇世代」にカテゴライズされるのだろうか?特別何か世の中を楽しませたイベントもなく、バブル崩壊であれだけ盛り上がってたのに突然どん底まで叩き落され、何の夢も希望もなく、ただただ厳しい現実社会を歩かされ続けるだけ。まさに「失われた20年」にふさわしい空白っぷりだ。

 昔NHKのBS2で「日めくりタイムトラベル」という昭和30年から昭和64年(平成元年)までを3時間で一つの年代を取り上げる大変面白い番組があったが、もし平成版が作られるならきっと何も盛り上がるような話題がないような気がする。インターネットの一般普及化ときんさん・ぎんさんが「100歳、100歳」ぐらいしかおめでたく、楽しい話題がない気がする。

 

 結局僕たち平成生まれは昭和末期の80年代の余波で何とか生きながらえてるだけなのか…?(791文字)