平成生まれが平成の終わりに色々考える

近代史を振り返るとかじゃなくて、漠然と思った事など。

大魔王より怖い暴走コンピュータ(954文字)

 当時小学4年生くらいだった自分はどれくらい「ノストラダムスの大予言」を信じていたかはもはや解らないが、休み時間に友達と校庭で空を見上げながら「大王来ないじゃん」と話していた事は覚えている。あの当時ノストラダムスの事を本気で信じていた人は一体どのくらいいたんだろうか?芥川賞を取った劇作家で小説家の本谷有希子さんが「本谷有希子のオールナイトニッポンニッポン放送)」か「トップランナーNHK総合)」のどっちで話してたか定かではないが、高校生の時に「どうせ99年の7月に死ぬんだからマイ枕持参で登校して授業中寝ていた」といった話をしていた。だからそれなりに人の生活態度を変えてしまう程度には信じている人もいたらしいことが伺える。

 んで、自分は得体のしれない大魔王に人類を滅ぼされることよりも関心があったのは「2000年問題」で、こっちの方が「何やらまずいことが起こるらしい⁉」と世間の大人が心配しているのをよそにワクワクしていた。ざっくりと2000年問題を説明すると、コンピュータでの日付の表記を西暦の下2桁で処理してた為に、2000年になった瞬間1900年と勘違いしてコンピュータが誤作動を起こして水道や電気が止まったり、最悪ミサイルが飛んできたり…。

 そして大晦日。オードブルを食べながら大晦日恒例のドラえもんSPや紅白歌合戦を見ながら、当時総額4億円が当たるコカ・コーラの2000年の運だめしキャンペーンが当たる事を願いつつ、ポリタンクと水筒に水を溜め懐中電灯を乾電池を用意して、その瞬間を待機。

 ついにテレビからはカウントダウンが始まる。懐中電灯を握る。「さぁ、年が明けると消えるぞ。消えちゃうぞ!」と胸が高まる。

 

           3!2!1!0!

 

 …………ん?明けたんだよ…ね?とりあえず電気が止まっていないことは分かった。じゃぁ水道は?あっ、水出た!…じゃぁ寝るか、オヤスミ。

 あれだけワクワクしていた2000年問題も恐怖の大魔王同様大したことが無かった。ただ今回調べてみて分かったが、89年からこの問題にある程度対策をしてたらしい。それとこの年は閏年だったらしく2000年2月29日に色々と問題が起きたらしい。

この先はどんなワクワクする問題がやってくるんだろか?いや、問題をワクワクしながら待つ年齢じゃないか。(954文字)